前回のつづき。
タニア「あの・・これ、村長さんに。気に入ってもらえるといいんですが・・。」
タニア(村長さんがラフル君のお母さんだったなんて!ほんとびっくり。)
ラピーナ「まあ!なんて素敵なクロスステッチ!これあなたが作ったの?すごく嬉しいわ。」
ラピーナ「ああ、あなた、ラフルのお友達なのね。あの子から頼まれたの?」
タニア「いえ、頼まれた訳じゃ無いんだけど、えっと・・なんとかしてあげたくて・・。」
タニアはラフルの母、村長のラピーナ・チョプラに、ラフルがこの土地を出て色んな場所を見て歩きたいと思っている事を伝えた。
ラピーナ「うん・・なるほどね・・そうだったの。」
ラピーナ「ラフルの事は・・他の子達と同様に、私の本当の子と思ってずっと育てて来たわ。」
タニア(・・・・!?)
ラピーナ「ラフルは小さい頃は、それはやんちゃな子だったのよ。
でも大きくなったら、下の子達の面倒も良く見てくれるし、家事も率先してやって、家にお金を入れようとまでしてくれて・・
凄くなんていうか・・良い子に育ったわ。・・・良い子すぎるくらいに。」
ラピーナ「だけどね、私は・・・
まだ高校生なのに、自分のことは二の次で、私や下の子達の為に心を砕く彼の姿を見ていて・・
悩みがあったとしても、私に相談もしないで自分でなんとか答えを出してしまう、そんな子になってしまって・・。
正直、見ていて辛かったの。」
タニア「・・・・。」
ナピーナ「ラフルとは話し合いが必要だと感じていたわ。
でも・・今、ちょっと難しい年頃じゃない?
私も話しかけ辛くて・・どうしたものかと、悩んでいた所だったのよ。」
ラピーナ「あなたからお話を聞けて、本当に良かったわ。
あの子がベッドの横に飾っているあの写真、あなたが撮ったものなのね・・。」
タニア(ほんとに飾ってくれてたんだ・・・。)
ラピーナ「よし!私も勇気を出して、今夜あの子と話をしてみるわ。
あの子が心のままに生きていってくれるのが、私の本当の喜びなんだって事をね。
私もちゃんと伝えないと!」
~翌日~
ラフル「タニア!昨日母さんと話をしたんだ。
もうバイト代は一切受け取れないって、これからこのお金はお前の旅の資金として貯めなさいって言われた。」
タニア「そう!」
ラフル「俺は今まで育ててもらった恩返しに、出来ることはやってあげたい、母さんに少しでも楽になってもらいたいって思ってたんだけど・・・。
俺に叶えたい夢があるんだったら、それを叶えることが、母さんへの恩返しだって言われちゃった!」
タニア「そう・・!」
ラフル「それからタニアが、母さんに勇気を出すきっかけを作ったって。心から感謝しているって言ってたよ。」
ラフル「憧れてるだけだった長年の俺の夢が、いきなり現実味を帯びてきた!お前もほんとスゲーよ。ほんとありがとう!」
タニア「ええっ?いえいえ。大した事してないよ私。」
ラフル「何言ってんだよ。お前もさあ、もっと自分に自信持てよ。」
タニア「えっ」
ラフル「お前のお蔭で、俺も母さんも素直に話し合えることができたんだぞ。」
ラフル「お互い気を使って様子を伺ってるばっかりじゃ、いつまでも分かり合え無いんだよな。
伝えたい事があったら、勇気を出して伝えていかないと!」
タニア(あっ・・ラフル君、お母さんと同じこと言ってる。
・・・勇気を出して、伝えるかぁ・・・。)
タニア(私もラフル君に、勇気を出して伝えられる日が、来るのかな・・!?)

村長と
タニア(村長さんがラフル君のお母さんだったなんて!ほんとびっくり。)
ラピーナ「まあ!なんて素敵なクロスステッチ!これあなたが作ったの?すごく嬉しいわ。」
ラピーナ「ああ、あなた、ラフルのお友達なのね。あの子から頼まれたの?」
タニア「いえ、頼まれた訳じゃ無いんだけど、えっと・・なんとかしてあげたくて・・。」
タニアはラフルの母、村長のラピーナ・チョプラに、ラフルがこの土地を出て色んな場所を見て歩きたいと思っている事を伝えた。
ラピーナ「うん・・なるほどね・・そうだったの。」
ラピーナ「ラフルの事は・・他の子達と同様に、私の本当の子と思ってずっと育てて来たわ。」
タニア(・・・・!?)
ラピーナ「ラフルは小さい頃は、それはやんちゃな子だったのよ。
でも大きくなったら、下の子達の面倒も良く見てくれるし、家事も率先してやって、家にお金を入れようとまでしてくれて・・
凄くなんていうか・・良い子に育ったわ。・・・良い子すぎるくらいに。」
ラピーナ「だけどね、私は・・・
まだ高校生なのに、自分のことは二の次で、私や下の子達の為に心を砕く彼の姿を見ていて・・
悩みがあったとしても、私に相談もしないで自分でなんとか答えを出してしまう、そんな子になってしまって・・。
正直、見ていて辛かったの。」
タニア「・・・・。」
ナピーナ「ラフルとは話し合いが必要だと感じていたわ。
でも・・今、ちょっと難しい年頃じゃない?
私も話しかけ辛くて・・どうしたものかと、悩んでいた所だったのよ。」
ラピーナ「あなたからお話を聞けて、本当に良かったわ。
あの子がベッドの横に飾っているあの写真、あなたが撮ったものなのね・・。」
タニア(ほんとに飾ってくれてたんだ・・・。)
ラピーナ「よし!私も勇気を出して、今夜あの子と話をしてみるわ。
あの子が心のままに生きていってくれるのが、私の本当の喜びなんだって事をね。
私もちゃんと伝えないと!」
~翌日~
ラフル「タニア!昨日母さんと話をしたんだ。
もうバイト代は一切受け取れないって、これからこのお金はお前の旅の資金として貯めなさいって言われた。」
タニア「そう!」
ラフル「俺は今まで育ててもらった恩返しに、出来ることはやってあげたい、母さんに少しでも楽になってもらいたいって思ってたんだけど・・・。
俺に叶えたい夢があるんだったら、それを叶えることが、母さんへの恩返しだって言われちゃった!」
タニア「そう・・!」
ラフル「それからタニアが、母さんに勇気を出すきっかけを作ったって。心から感謝しているって言ってたよ。」
ラフル「憧れてるだけだった長年の俺の夢が、いきなり現実味を帯びてきた!お前もほんとスゲーよ。ほんとありがとう!」
タニア「ええっ?いえいえ。大した事してないよ私。」
ラフル「何言ってんだよ。お前もさあ、もっと自分に自信持てよ。」
タニア「えっ」
ラフル「お前のお蔭で、俺も母さんも素直に話し合えることができたんだぞ。」
ラフル「お互い気を使って様子を伺ってるばっかりじゃ、いつまでも分かり合え無いんだよな。
伝えたい事があったら、勇気を出して伝えていかないと!」
タニア(あっ・・ラフル君、お母さんと同じこと言ってる。
・・・勇気を出して、伝えるかぁ・・・。)
タニア(私もラフル君に、勇気を出して伝えられる日が、来るのかな・・!?)


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