サマンサ「ねえエイデン。あたらめて紹介するわね。彼はウィルソン・ブラウンさん。お、おおお母さんの、こ、恋人よ・・。」
ウィルソン「エイデン君、よろしくな。」
サマンサ「ねえエイデンから見て、ウィルソンって・・・どうかしら?」
エイデン「どうって。お母さんの好きになった人でしょ。いいんじゃない。」
サマンサ「まあっ!エイデンからもお墨付きもらったわ!」
ウィルソン「おお!これは嬉しい!」
はしゃぐ二人に対して、エイデン君のウィルソンを見る冷たい視線・・・。睨んでますね・・。
*
そんなエイデン君の辛い気持ちをよそに、サマンサとウィルソンの恋はヒートアップ。
お互い無くてはならない存在になり、ついにウィルソンがプロポーズをした。
ウィルソン「サマンサ、君に出会えたことを神に感謝するよ。一生君と生きていきたい。いいかい?」
サマンサ「もちろんよ。私も同じ気持ち。一緒に暮らしていきましょう・・。」
*
庭でドリブルの練習をしているエイデン君。
エイデン(あれからあのオッサン、しょっちゅうウチに来るようになった。
何かと話しかけてきてウザいんだけど。)
エイデン君の家の夕ご飯は、当番制。今日はエイデン君が夕食を作る日だ。
エイデン「なにお母さん、夜ご飯前にアイスなんか食べて。」
サマンサ「ん?うん・・・」
エイデン(あれはダイエットアイス・・・。)
ウィルソン「なあエイデン。俺・・・お前のお父さんになってもいいか?」
エイデン「・・・・・。」
エイデン(どうせもう、二人で決めた後なんだろ?)
*
さて時は経ち、この日はついにサマンサとウィルソンの結婚式!
エイデン、かれん、ベジタリアンクラブの皆が見守る中、式は滞りなく進行した。
かれん「わぁ、エイデン君のお母さん、綺麗・・・。ね、綺麗よね?」
エイデン「ああ。お母さん、ダイエットアイス食べて頑張って痩せたからなー。」
かれん「素敵・・・。」
二人のキスをうっとり見つめるかれんに対し、目を伏せて見ないようにしているエイデン君。
そして・・・。
エイデン(お母さんが結婚・・・。もう、俺だけのお母さんじゃなくなるんだな。
お母さん・・・。)
エイデン君のこの表情。寂しいような、恋い慕うような、切ないけどどこか諦めているような。
エイデン(・・・ま、いっか!)
エイデン(人生受け入れなきゃいけないこといっぱいあるって事だな。まあちょっとはムカつくけどさ・・)
そしてかれんのことをチラリと見つめたかと思うと・・・
エイデン「・・・なんだおめー、その服着てるとより猿っぽいな!ウッキッキー!」
かれん(カチーン!)「な、なんだとぉ?エイデン君なんか、えーとえーと!もう!!」
二人の自律での小突きあい開始w
エイデン「チッ、やるか!?こいつ!お前よぉ、そんな服着たって色気ねーんだから意味ねーって!!」
かれん「!!なんなの、ひどい!!言っていいことと悪いことあるよ!?」
かれん「あっ(思い出した)、エイデン君うちのお父さんになんて言われてるか知ってる?」
エイデン「あんだよ。」
かれん「ムーミンだって!ムーミン谷に帰れだってー!!プー、ククク!!」*参照
エイデン「ッックショー!!」
かれん「でも良かったね!おめでとう!」
エイデン「あ゛?」
かれん「エイデン君にもお父さん出来たじゃん。」
エイデン「・・・嬉しかねーよ・・。」
かれん「いいじゃんいっぱい甘えなよ。」
エイデン「そんな歳じゃねーよ・・。」
エイデン(でも、まあ・・・。そうだな。悪くないかな。お父さんかぁ。)
かれん「うふふっ、機嫌直ったね!」
エイデン「あんだとぉやるか!?」
(かれん・・いつもありがとう。今日の服すげー可愛いよ・・)
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