ゴージャス家 3 優等生ならすけの本当の気持ち(前編)【シムズ4】

(まあ、八割方答えは決まっているんだけどね。多分僕はもう、彼女の恋人では無いんだ。)
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小さなころからずっと仲良くて、ティーンになってすぐに付き合いだした、幼馴染のならすけとひまわり。二人は結婚の約束もしていた。
そんな彼女の誕生日に、「スピンマスター」のホワキンが客として来ていたことに驚くならすけ。
「いつの間にホワキンさんとそんなに仲良くなってたんだ?」
ならすけの心に微かな不安が広がった。が、気にしないように努めた。
「ただの友達だろ、きっと。ひまわりちゃんは家のことの整理が済んだら、すぐにでもうちに引っ越してきてくれる予定なんだし。」

そして、ある夜のこと。
気晴らしに行ったクラブにひまわりも来ているのを見つけたならすけ。
(あれ?ひまわりちゃん!最近連絡しても繋がらなかったから忙しいのかと思ってたら。)
声をかけようと近づいたその瞬間、ならすけが見たのは・・・

ひまわりのホワキンへの投げキッスだった!

うそだろ・・・!!
ならすけは、ショックでその場で泣き崩れてしまった・・・。

数日後。ジムにトレーニングに行ったならすけ。
この日はスポーツ系のクラブの集会が重なり、バーナーズ&ビルダーズは大賑わいだった。

そんな中、ひまわりとすずらんの姉妹も来ているのをならすけは発見した。
「ああ、ひまわりちゃん。相変わらず綺麗だな・・・。」
ならすけは、彼女の走っている姿を遠くから眺めていたかと思うと、

声もかけずにその場を立ち去ったのだった。
「今は辛くて声なんかかけられない・・・。」



完璧主義者で「非凡な画家」の願望を持つならすけ。学生時代から絵を描き続け、成人後はそのまま美術系の仕事に就いた。
毎日真面目に働き、課題をこなす。

「あれからひまわりちゃんにはずっと会っていない。でもはっきりしないまま宙ぶらりんな状態で居るのもいけないな。・・・彼女の顔が見たい。声も聞きたい。会いたいな・・・。」
「僕たちが婚約しているのは変わりがないし、あの夜のことは、彼女がふざけてただけかもしれないし。」
泡風呂の陽気ムードレットの力を借りて、勇気を出してひまわりに連絡するならすけ。

「ひまわりちゃん、久しぶり!・・・元気だった?」

彼女に会ってしまえばやはり愛しい気持ちがこみ上げて、「ひまわりとウフフなことをする」とか願望に出してしまう。
しかし・・

(ひまわりちゃん、今日はなんだかとても機嫌が悪いな・・・)

「ねえひまわりちゃん。そのヘアスタイル似合ってる・・」
「やめて。ならすけにそんなこと言われたくないの。」
「えっ、どうして?」
「どうしてもよ。」

(ねえひまわりちゃん。どうして今日はそんなに不機嫌なの?)
しかし直接彼女に問い正すことは出来ないならすけだった。
結局その日は、始終不機嫌なひまわりとかみ合わない会話を続けただけで、お開きになってしまった。



その頃ならすけはあるクラブを立ち上げた。
「ハイソサエティ」。高慢ちき特質を持つ若者の社交場として自宅を提供しようと考えたのだ。

さっそく「ハイソサエティ」の集会を始める。
マルコムさんに、ディエゴ・ロボさんが来てるwあと女性はタウニー二人。

もしここでならすけにぴったりな女性が見つかったら、その人とも仲を深めてもらいたいとプレイヤーは考えていた。
でもならすけは、あんまり乗り気ではなさそうだった。

その夜。集会の様子を見ていた母かすみが、ならすけに声をかける。
「ならすけ、あなた・・・ひまわりちゃんはどうしたの?お父さんも心配してるわよ。」
「うん、母さん。ちょっとあってね。もう少し待っててくれないかな?」

(まあ、八割方答えは決まっているんだけどね。
いいんだ、もう・・・。
多分僕はもう、彼女の恋人では無いんだ。
でもあと一度だけ、試したい。僕の気持ちがそれで晴れるなら。)

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「行儀が良い」「責任感が強い」
うちのマップでこの二つの育ち特質が付いた初めてのシムがならすけ。
この二つのどちらの影響かは分からないが、彼は誘惑のソーシャルが失敗しても「恥ずかしい」が前面に出てこない。
ネガティブムードレットが表面に出てきにくいシムに成長したようだった。
感情がストレートに表情や行動に出てくる方が、プレイする方も少しは気が楽なんだけどな。
と、彼の張り付いた悲しい笑顔を見ながら思う、プレイヤーなのでした・・・。


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