三人のオタク 21 汚太郎の告白大作戦 ラブレター編【シムズ4】

カチャカチャカチャカチャ。
静かな図書館の中で、パソコンのキーを叩く音が響いていた。 家にもパソコンはあるのに、何故か図書館で書き物をしている汚太郎氏。
「ワタシは作家。ワタシは詩人。こんな偉大なる作家先生に似合う場所と言ったら図書館しか無いでしょ・・・。」
無精者特質がついているので滅多に外出しない汚太郎。
図書館に足を踏み入れるのも初めてなくせによく言うわ。

「うぐぅ・・・!」
突然指がつって、字が打てなくなった汚太郎。どうやら執筆の練習のし過ぎでスランプに陥ったようだ。
ある程度の時間続けて執筆の練習をするとスランプになるのか?それとも無精者特質のせいなのか?どちらなのかは分からない。

「フッ。仕方ない。スランプから脱するまでゲームでもするか。」
ズドドドォン・・ズガーーン・・
「おじちゃん。図書館でゲームしちゃいけないんだよ。」

 振り返ってドキリとする汚太郎。
(くっ!!可愛い幼女・・・)
「おじちゃんは、じゃなくてお兄ちゃんは作家先生なので、息抜きのため多少のゲームは許されるんだぞ。」

「あとね、図書館では食べちゃだめなの。あと居眠りもだめなんだよ。」
(くぅぅ、可愛い幼女!いかんいかん。オイラにはあゆみちゃんという愛する女性がいるのだ。幼女は眼中にナッシング!ゲームに集中!)
 「だからエルサとってもおなかが空いてるんだけどおやつ食べてないんだよ。」

すたっ。
「そうなんだ。たしか近くにおやつが食べられるところがあったから、おじさんと一緒に行く?」
汚太郎の弱点:幼女

「あれ、走ってどっか行っちゃった。まあ目の前から消えてくれてありがたいや。煩悩一掃!」

スランプも脱出し、執筆レベルもある程度上がったので、ついに作戦を実行するときが来た。
参考文献を手に取り汚太郎が始めたのは・・・

真中あゆみにラブレターを書いて、人間関係欄の恋愛バーを伸ばそうという作戦だった!

「ラブレター作戦。会話でスベることも無く確実に強引に仲を深めることができる。なんて名案!オイラすごい!」
いや実にこすっからい作戦だと思いますけど・・・

 ラブレター(愛のメール)はシム時間1時間に一回送れるようだった。

 メールを送った後はカフェで参考文献を読んで勉強し、時間が来たらまた送るを繰り返す。

夜を徹してラブレターを送りまくり、真中ちゃんとの恋愛バーを半分くらいまで伸ばした汚太郎氏。努力の子である。
「オイラの気持ち、伝わったかなん・・・💓」

 翌日。恋愛番組を見て誘惑的になってたので、真中ちゃんに「誘惑的なメッセージ」を送る。

 「ポチポチポチ・・・送信、と。」

「はぁぁぁ~。誘い受けメール送っちゃった・・・返事来るかな・・・」

 ピロリン♪
「やあ汚太郎。じゃあドリンクを飲みに行こうか!」
「来た!!行きます行きます!!いざいかん!」

きょろきょろ。
「あれ?ここはブラフス。岩ばかりの断崖絶壁、なんもない場所・・・どこにドリンクが・・・」
ぷぅ~~~🎵
真中ちゃん、出会いがしらに良い音のオナラをこく!

 そしてそのオナラを汚太郎に仰いで嗅がせる!
 「むがっ。クサっ!!」

 「きゃはははは!汚太郎、酷い顔ー!!あーはははは!」

「騙されたな~♪さらばじゃ!!」
「えっ、あゆみちゃん?あれ?おーい!」
なんと真中ちゃんは、汚太郎にオナラのいたずらを一発お見舞いすると、帰っていってしまったのだった。
「おーーい・・・。」

 「一応探してみたけどやっぱり居ない。あゆみちゃん、オイラをこんな場所に残して本当に帰っちゃったんだ・・・。」
汚太郎の胸に寂しさとやるせなさが込み上がる。

「この茂みも、今は居眠りするくらいしか用途無し。 寂しいのぉ茂みよ。オイラも寂しいよ・・」

 「せめてオイラがここで居眠りしてやるからな。」
そう言って汚太郎は茂みに体を預けたかと思うと

足だけ出して茂みの中でスヤスヤ眠ってしまったのだった。



真中ちゃんの行動はほんと読めなくて面白い!
汚太郎は翻弄されっぱなしだけど・・・
頑張れ汚太郎!きっとあともう一息!

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