ターナー家 12 「みりん、早く帰ってきて!」ジェイコブの子育て奮闘記

「こらジュリアン!知らないおじさんにガン飛ばしちゃだめでしょー。」
「さあさあお家に帰りますよ。あ、通りすがりのおじさん、どうもすいませんね。」

「ほーら、ご飯食べたら、今日はお父さんとどこに行くんだっけ?」

「公園!」
「そうだね。今日は一日お父さんと遊ぼうねー。」
(みりんより俺のほうが沢山遊んでやってるし、実際ジュリアンはみりんより俺に懐いてるんだよなあ。)←得意げ

(いつも仕事ばかりでデイケアに預けっぱなしだったから、たまには遊んであげようと公園に来たというわけ。)
「たまにはお外もいいな!なあジュリアン♪」
「おとうしゃん踊り見て!えいえい♪」

ジュリアンはスキルが思考を残してカンスト!最初のころと比べるとだいぶ賢くなった。
冷蔵庫から食事を出すことはできないが、あとはほぼ小学生と同じくらいお世話が楽。ここまで育て上げたことがなかったからラクさにびっくり。

そう。ここまでくれば、いつも反抗して完了しなかった「ありがとうとお願いします」の訓練もできるかも。
とジェイコブは膝をつきジュリアンに向かい合った。
「いいかジュリアン。ものを頼むときは言い方があってだな、よろしくお願いしますっていうんだぞ。」

「そんなの知ってる!もう何回もおとうしゃんから聞いたもん!」

「だからな、ただ命令してもな、人は聞いてくれないんだ。その人が気持ちよく、したくなるように仕向けるのがテクニック・・・じゃなくてえっとー」

「だから感謝の気持ちがだな、ウンヌンカンンウン」
「・・・おとうしゃんのお話、長くていみがわかんない!」

ジェイコブしばしうわのそら
(最近ずっとすれ違いで出来なかったから、今晩は久しぶりにみりんと、できっかなー・・ニヤニヤ)
「もう!おとうしゃんのお話つまんない!もう怒った!」

「・・・こら!ちゃんと人の話聞け!」
「やだ、やだ、やだー!!」

(ああもう、こうなるとこいつ言うこときかないんだ。遊んで機嫌直してもらうしか・・・)
「ほらジュリアン、たかーーい、たかーーい!」
「たかーーい・・ぶーー!たかくない!おうち帰る!!」

 *ジュリアンに「着替える」願望が出たので服を着替えさせてます
家に帰ってきて、反抗するジュリアンに「厳しく叱る」を発動。
より反発されて、ついにジェイコブはジュリアンに怒鳴ってしまう。
「こんのーーー!」

 「〇×△□!!!」

 ジュリアン涙目・・・
「あ、やっちゃった・・・」

「ジュリアン、お父さんが悪かったよ。ほら、ごめんなさい。仲直りのハグは?」
「いやーーー!!」

「おとうしゃんなんかキライ!大っ嫌い!!」

 幼児と父親。今めっちゃ険悪・・・。

 「ううう。ジュリアンおやつ食べよう。お前の好きな動物クッキーだぞ。」

動物クッキーを食べてけろっと機嫌の直るジュリアン。
対してお父さん(ジェイコブ)は・・・

ストレスが溜まり過ぎたらしく「汚い言葉を叫ぶ」を行動予定に。
それはやめて!とキャンセルさせようとしたんだけど、するっと行動決定のほうに入って、叫んじゃいました汚い言葉ってのを。
「!"#$%&!!」

(ああ、みりん。お願いだから早く帰ってきて・・・!)

*

みりんが仕事から帰ってきて、ジュリアンを寝かしつけ、やっとジェイコブも安心した頃。
二人の友人のキャンディーが遊びに来た。
なにやら怒っている?緊張状態だ。

「思いやり深い」特質を付けたシムは他人のネガティブな感情をなだめることができるというので、早速ジェイコブにやってもらった。

 もわわわーーーん。
ジェイコブの腹から得体のしれないオーラが出てきた!キャンディは癒されているようだ!

 その晩。ジェイコブの願望通りやることをやって、二人は気持ちよさそうに眠っていた。

下の階ではキャンディーがもくもくと部屋の掃除をしている。
「癒してやったんだからこれくらい見返り得てもいいだろ。シムレイのマインドコントロールもなかなか使えるな!」

あれっ?ネガティブな感情をなだめることができるなら、ジュリアンにもすれば良かったな??


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