三人のオタク 16 汚太郎の夢とゴミの実の味

あれは夢だったんだろうか。
オイラはあのお姉さんと岩ばかりの変な場所の茂みで・・・
そのあと汚くてあったかい沼みたいなところに二人で裸で入って・・・

すごく鮮明に覚えてるんだが、おいらの交友パネルにはお姉さんのデータが無いんだよ・・・

汚太郎は自身のオタクパワーを発動した。
「みつえさん。お姉さんの名前はみつえさん・・」
オタクパワーを総動員した結果、ついにみつえの家を突き止めることに成功した!
(フィクションです。シムズ4にそんなアクションはありません)

やっぱりこのお姉さんだ、間違いない!

「お、お姉さん、おいらとナニしましたよね!??」
「いきなりなんなの!?あんた誰!?出てってよ!」

やっぱり夢だったのかなあ。
おいらやっぱり妖精を卒業できてないのかな。

ふと目をやるとゴミの山からゴミの木が生えているのに気づく。

「ゴミからゴミの木が生えるように、おいらのあのいかがわしい夢もマコトになる日がくるかもしれないじゃないか。」

汚太郎はせっせとゴミの木に水をやり、育てるのだった。

数日後
ゴミの木が実を付けていた。小さな黒いゴミ袋みたいな実である。

おそるおそる味見をしてみる汚太郎。

バクッ

モグモグ「・・・・・」

「うん、悪くない。」

ゴミの実を食べながら汚太郎は、自分にもきっと明るい明日が来ると(お気楽に)思ったのだった。


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